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BtoBサイトをリニューアルするときには、失敗しないために気を付けておきたいポイントがあります。本記事では、BtoBサイトのリニューアルの進め方や、ポイント、制作会社に依頼する際の注意点などを解説します。
BtoBサイトは公開から年数がたつと情報が古くなってきたり、不具合が出てきたりなど、さまざまな問題が表れてきます。そこで利便性向上のために、Webサイトのリニューアルの検討をするのがおすすめです。
しかしリニューアルしたくても、何をすれば良いか分からず悩んでいる方もいるでしょう。本記事では、BtoBサイトのリニューアルの進め方を8ステップで解説します。リニューアルに失敗しないためのポイントも紹介するので、参考にしてください。
【この記事で分かること】
- BtoBサイトのリニューアルは課題の洗い出しと目的設定からスタートする
- BtoBサイトのリニューアルではデザインにこだわり過ぎない
- 制作会社にリニューアルを依頼するなら実績豊富かつマーケティングが得意な制作会社がおすすめ
BtoBサイトとは企業間取引を目的としたWebサイト
まずはBtoBサイトとはどのようなものか、概要や目的、種類などを解説します。
BtoBサイトの概要と目的
BtoBサイトとは、企業間取引を行うBtoB企業が運営するWebサイトのことです。基本的に企業向けのWebサイトであり、あまり消費者が目にすることはありません。
BtoBサイトを作成する主な目的は、見込み客の獲得です。問い合わせ前の段階で、商品やサービスの魅力、自社の強みをアピールしておくことが重要です。比較検討できるようにWebサイト上で多くの情報を提供し、問い合わせや資料請求、見積依頼などのアクションを促します。
BtoBサイトの種類
BtoBサイトは発信する情報の内容によって、複数の種類に分けられます。種類別に特徴をご紹介します。
1. コーポレートサイト
一つ目はコーポレートサイトです。コーポレートサイトには会社情報や企業理念、事業情報など企業の基本的な情報を掲載します。顧客に自社の情報を知ってもらうことが目的です。
2. 採用サイト
採用サイトは求職者向けのWebサイトです。現在はインターネットが広く普及しているため、求職者は採用サイトを通じて情報収集や企業研究を行うのが一般的です。採用サイトはコーポレートサイトの一部として作成するケースもありますが、コーポレートサイトとはターゲットが違うため、独立して制作することをおすすめします。
採用サイトには募集要項だけでなく、企業のビジョンや社員のメッセージ、オフィスの雰囲気など入社後の働き方をイメージできる内容を掲載するのが良いでしょう。採用のミスマッチを防ぐとともに、優秀な人材の採用を目指せます。
3. IRサイト
IRサイトとは、株主や投資家向けに経営戦略や企業情報、財務情報など、投資判断に必要な情報を発信するWebサイトです。株式情報やIRライブラリ、IRニュースなどのコンテンツも掲載されます。
IRサイトは投資家向けのWebサイトですが、求職者が会社の業績や将来性を確認するために見ることもあります。
4. サービスサイト
サービスサイトは見込み客や顧客をターゲットにしています。特定の商品やサービスに関する情報を掲載し、資料請求や問い合わせなど購入につながる行動を促すことが目的です。
見込み客に自社の商品やサービスの魅力を感じ取ってもらうためにも、情報は常に更新することが重要です。
5. ECサイト
法人向けの商品販売がメインの企業では、ECサイトを制作して自社商品を販売する場合もあります。BtoBのECサイトは主に2種類あります。
一つはクローズドな環境で、既存の取引先のみに公開するECサイトです。取引の手順を簡単にし、受発注の業務を簡略化するために制作します。また取引先に応じて金額を変えることも可能です。
もう一つは誰でもアクセスできるECサイトで、新規の顧客から受注を獲得するために制作します。
BtoBサイトのリニューアルの進め方
BtoBサイトのリニューアルの進め方を8ステップでご紹介します。
1. 現行サイトの課題を洗い出す
まずは現行サイトの課題を洗い出します。課題を明確にすると、どのようなリニューアルが必要なのか方向性が決まるため、具体的に計画しやすくなります。
2. リニューアルの目的やKPIの設定
次にBtoBサイトをリニューアルする目的を決めます。目的を設定するときはKPIなどの数値目標を設定しておくと、サイトのリニューアルの効果を定量的に評価できます。リード獲得数やコンバージョン率などは、具体的な数値目標を設定しておきましょう。
目的やKPIがなければ、成功の基準が曖昧になり、効果が不十分になる可能性があります。
3. ターゲットの再確認
リニューアルの目的が明確になれば、次は自社のターゲットを再確認します。業界の動向や顧客ニーズの変化によって、ターゲットは変わる可能性があるからです。サイトをリニューアルする機会に適切なターゲットを設定すれば、適したコンテンツを提供できるでしょう。
4. サイトマップの設計
サイトマップとは、Webサイトにどのようなページがあるか構成をまとめたものです。ターゲットが決まったら、どのようなページをどれだけ作成するかを具体的に決めていきます。
5. 構成やコンテンツの作成
Webサイトの全体像が決まったら、主要なページから構成を作成していきます。主要なページの構成を設計したら、各ページの構成を作成します。
構成が決まったら、各ページのコンテンツを作成しましょう。新規記事の作成や、既存記事のリライトを行い、必要に応じて写真も準備します。自社でコンテンツを作成する場合は、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
6. デザインの制作
デザインの制作は知識や技術が必要なため、外部の制作会社に依頼するのが一般的です。Webサイトのコンセプトやリニューアルする目的をしっかり伝えて制作に移ってもらいましょう。
BtoBサイトのデザインを決めるときは、ブランディングや信頼性を重視します。また一つのページから問い合わせなど何かしらのアクションにつなげる場合が多いため、動線設計を意識しましょう。カッコよさや最先端にこだわるよりも、ターゲットや目的に合わせることが重要です。
7. コーディングの実施
リニューアルの最終作業はコーディングです。コーディングとは、プログラミング言語を使ってソースコードを書く作業です。パソコンやスマートフォン、タブレットなど、どのデバイスでも使いやすいようにレスポンシブ対応を実施しましょう。
コーディングには専門知識が必要です。社内にエンジニアがいない場合は制作会社の力を借りましょう。
8. 公開と運用開始
リニューアルが完了したら、いよいよ公開です。公開後は効果を測定し、リニューアル前のデータと比較しましょう。数値が目標に届いていない場合は、問題点を見つけて改善を繰り返します。
BtoBサイトのリニューアルを失敗しないためのポイント
BtoBサイトのリニューアルに失敗しないためには、注意しておくべきポイントがあります。ここではリニューアルのポイントを4つ解説します。
課題や目的を明確にしておく
リニューアルに失敗しないためには、現行サイトの課題や目的を明確にしておくことが重要です。なぜリニューアルをするのかはっきりさせておきましょう。
リニューアルの主な目的には、次のような項目が挙げられます。
- ブランディングを強化したい
- サイトのデザインを新しくしたい
- 情報量が多くなって使い勝手が悪いため整理したい
- アクセス数を増加させたい
- CVRを向上させたい
- 問い合わせ数を増やしたい
前述の通りアクセス数やCVR、問い合わせ数などはKPIなどの数値目標を決めておくと、リニューアル後の効果を判定しやすくなります。
デザインにこだわり過ぎない
BtoBサイトをリニューアルする際、デザインにこだわり過ぎてしまうケースがあります。見た目のカッコよさを追求し過ぎると、ユーザーが情報を探しにくくなることがあるため注意しましょう。
BtoBサイトのユーザーがサイトを訪れる主な目的は、商品やサービスの情報を入手することです。凝り過ぎたデザインでサイト設計がおろそかになり、情報が伝わりにくくなってはリニューアルが失敗に終わってしまいます。
必要な情報が伝わりにくいページは離脱につながるため、ターゲットの課題を解決する方法がすぐに見つかるように工夫しておきましょう。トップページのファーストビューにユーザーが求めている情報を載せることがポイントです。
サイトを訪れたユーザーが必要な情報にすぐにたどり着けるよう、ユーザビリティを意識したサイト設計が重要です。
SEOを行う
Webサイトをリニューアルすると、コンテンツの追加や削除が原因で、検索順位が変動する可能性があります。検索エンジンからのアクセス数を増やすためにも、SEOを行いましょう。
具体的なSEOには、以下のことが挙げられます。
- 旧URLから新URLへリダイレクト設定を行う
- 内部リンクを新URLに書き換える
- XMLサイトマップを送信する
- メタディスクリプションの設定
- 見出しの整備
リニューアルに伴いURLの変更があれば、新URLへのリダイレクト設定を忘れないようにしましょう。内部リンクも正しく表示されるように、新URLへ書き換えが必要です。これらが漏れているとページが表示されないため、アクセス数の大幅な減少につながります。
XMLサイトマップとは、Webサイトの構造をGoogleに知らせるためのファイルです。BtoBサイトのリニューアル後は、XMLサイトマップを速やかに送信しましょう。メタディスクリプションの設定や見出しの整備など、SEO内部施策も行うことをおすすめします。
運用しやすさを考える
BtoBサイトのリニューアル後は、情報をアップデートするために定期的な情報の更新が必要です。リニューアルする際は運用のしやすさも考慮しておきましょう。
製品情報やお知らせなど、更新する機会が多いコンテンツもあります。CMSを導入すれば、毎回制作会社に依頼しなくて良いため、ランニングコストの削減が可能です。
一般的にはWordPressなどオープンソース型のCMSを利用する場合が多いですが、商用CMSを活用する企業もあります。使いやすいCMSを選びましょう。
BtoBサイトのリニューアルを制作会社に依頼する際の注意点
BtoBサイトのリニューアルは、Web制作会社に依頼するケースも多いでしょう。ここでは、制作会社に依頼する際の注意点を解説します。
リニューアルの実績が豊富な制作会社を選ぶ
リニューアルを依頼するWeb制作会社を選ぶときは、BtoBサイトのリニューアルの実績があるか確認しましょう。自社と近しい業界でのサイトリニューアル実績があれば、リニューアル後にどのような成果が出たかをヒアリングすることで、その制作会社の力量を測れます。
マーケティングが得意な制作会社を選ぶ
リニューアルの主な目的にはアクセス数や問い合わせ数の増加、CVRの向上などがあるため、マーケティングが得意な制作会社を選ぶこともポイントです。
Webサイト制作の知識はあっても、マーケティングに精通していない制作会社に依頼した場合、リニューアルの目的を達成できず、不満が残る結果になるかもしれません。
リニューアル後のサポート内容を確認する
BtoBサイトは、リニューアル後もPDCAを回しながら改善が必要です。制作会社を選ぶときは、リニューアル後もサポートや運用管理をしてくれるか確認して選びましょう。メンテナンスやセキュリティ対策などのサポート体制が整っていると良いです。依頼前に具体的なサポート内容や範囲を確認しておきましょう。
BtoBサイトのリニューアルは実績がある制作会社に依頼しよう
BtoBサイトのリニューアルは専門知識が必要なので、自社で対応が難しい場合は制作会社に依頼しましょう。リニューアルに失敗しないためにも、リニューアルの目的や数値目標を明確にしておくことが重要です。
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この記事を書いた人
ウェブリンクスの中の人。主にコンテンツ周りの運営を担当しています。またお客様のご要望に対して、おすすめの制作会社を探すことも得意。 Web業界でのキャリアは長いため、そのノウハウをお伝えしていきたいと思っています。 【経歴】 Webコンサルタント歴:具体的に19年 Web戦略をプロデュースした企業数:950件超 ■得意ジャンル・業種: ・SEOを重要視したWebサイトの設計・企画・プロデュース ・業務効率化を含む、Webシステムの実装とWebサイト戦略 ・売上規模3億の企業様の売上を10億に伸ばすためのWeb戦略 ・求人数を倍増させるためのWeb総合戦略設計(Web、動画、SNSなどを含めた総合提案) ・業界を問わず、Webを活用してビジネスを成長させたい企業様の支援全般